2011.07.27 Wednesday

議論の引き際のための11のルール

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    対話のつもりでも、長引くと、好戦的な視野になってしまう。
    そうなるといけない。
    どんどん視野が狭くなってしまう。
    どんどん建設的な対話でなくなってしまう。
    「相手を打ち負かす」という姿勢は虚しいだけだ。

    襲いかかってくる者は攻撃することしか頭にない。でも先生は他の可能性もあるのだと見せることができる。「攻撃とは狭い視野でしかない、もっと広く」と。
    日野晃/押切伸一『ウィリアム・フォーサイス、武道家・日野晃に出会う』

    そういうときは、やはり「そこから離れて頭を冷やす」ということが必要。
    リアルな場であれば、それも簡単なんだけど、ネットだとむずかしい。
    ずるずると長引かせてしまう。
    そこで、自分内ルール化することにした。

    【“悪口言い出した人は泣いてるのでそっとしておいてあげよう”の法則】
    「キモい」「バカ」「アホ」「死ね」など錯乱しはじめたら、落ち着くのを(三日以上)待ってあげる。礼を失した人には、頭を冷やす時間をあげよう。
    事例:「もしかしてIQ低いですか」「この人は頭が悪いのか、心が濁ってるのか判別が付かないけど」「へた」「黙れ」「信者だな」「よほど偉いのだろう」等

    【“常識という「我々」の向こうに逃げ隠れした場合は追い詰めてはいけない”の法則】
    「〜は常識だ」「〜は非常識だ」と言い始めたら、もう追い詰めないようにしよう。まとめにはいろう。
    類例)「〜のどこがいいんだ? わからん」と言って批難するケース。「〜するのが普通」「〜するのが当たり前」「分かってないなら黙れ」。当事者じゃないのに当事者ぶって「〜に謝れ」も同ケース。

    【未来志向でいこう】
    言い分が途中で変わっても、「最初は違ったじゃないか」と過去を責めない。意見が変わったことをよろこぼう。

    【言ってないことをでっちあげて批難するひとりずもうには……】
    引用符でくくりながら正確な引用でない人には、その点だけを指摘してあげて、それ以外はそっとしておいてあげる。
    また引用すらせずに、書いてないことを勝手に読み取って反論してくる人は、もっとたちが悪い。
    勝手な解釈、拡大解釈をする人は、こちらのテキストに怒ってるのではなく、自分の中にある問題に怒ってる場合が多いので、そっとしておいてあげよう。

    【読む力ってけっこう大切】
    微妙にズレて解釈されて、返信がくると「いやいや、そうじゃないです」と訂正したくなる。だが、訂正を相手にメッセージしても、その訂正を誤読することが多いので、よけいにこじれる。
    「言ってるのに等しい」「たいして変わらないことを言っている」「ねじ曲げていっているのではなくて、言い換えているだけ」と言い出す人もいる。
    しまいには、相手から絡んできたのにもかかわらず「変なのに絡まれた」などと言い出す。
    今後さらにねじ曲げられる可能性が大きいので、読解能力がつくまで(一年以上)待ってあげよう。
    事例:「〜と取られても仕方ない」「どう考えても〜だ」「どう見ても〜だ」「~と読めます」「~と書いてますよね」

    【勝手に心を読み始めたら】
    「あなたは〜と思ってますね」「怒らせてしまったみたいですねぇ」「〜な状況になったらそんなこと言わないくせに」「あなたの想定してる何かがあるはずです」と勝手な妄想で他人の気持ちを読解しはじめたら、超能力妄想がおさまるまで(三日以上)待ってあげる。
    勝手なレッテル貼りも、このパタン。「感情的だ」「攻撃的だ」「特別な立場だから」といったレッテルを貼り出すと、これも議論にならない。
    超能力妄想がおさまるまで(三日以上)待ってあげよう。

    【逃げ道をふさがない】
    対話の内容と関係ないことを言い始めたら、そっちにのってあげる。
    逆に、「逃げないでくださいよ」「はい論破」「こちらが正しいと分かりましたね」と言う人もいる。対話をして解決するためではなく、言い合いになっているだけなので、「どうぞ、あなたの勝ちですよ」と心の中でつぶやいて、そっとしておいてあげよう。

    【急に弱者になる】
    公のネットの場で相手の悪口を書いたうえで、それに対してリアクションすると、急に弱者になるケースは多い。「強者の理論だ」「弱者を晒し者にするのは酷い」「想定外の大きな場に出すのは問題」とか言い出すケース。泣きながら逃走して何か言ってる状態に近いので静かに逃してあげよう。

    【文脈事故】
    RTや引用によって一部分だけを読んで、かっとなって反論してくるケース。感情的な反論で、相手が自分をフォローしていない場合はこのケースを疑ってみよう。文脈がズレてることによる事故だから、文脈事故であることを伝えて、それまでの対話の全文を読んでもらって参加してもらおう。

    【原因違い】
    異論を唱える原因が実は別のところにある場合がある。Aについて腹を立てたけど、それは言いにくいのでBを批難するというケース。こうなるとBについていくら対話しても虚しい。その人の過去の発言を読んだり、相手の背景を考えてみよう。相手の気持ちを類推することで解消することがある。

    【要因違い】
    特別な経験が異論の要因になっている場合がある。包丁で刺された経験があるので包丁を見るだけで「わーっ」って言ってしまう人に「包丁が悪いのではなくて刺した人が……」と言ってもなかなか通じない。個人的な要因をもとに一般論として語っている場合も多い。そのような気配をさっしたら、ゆるやかに解散しよう。
    【間違いを謝罪しない】
    間違いを指摘されて、それを認めても謝罪しないパタンもある。自分が持ちがした話題なのに「そこのとは置いておいて」とか言い出して別の攻撃をしかけてくる。このときも相手はもう相手を屈服したいだけの怒りで視野が狭くなっている状態だ。そっとしておいてあげよう。

    【長引くのがそもそも……】
    たとえばtwitterでの対話が長引いた場合。有意義ならば、会って話したり、もっと便利なskypeなどのチャットで行うのがいいのではないか。場を変えることを検討してみよう。

    【論点がずれたら1日置く】
    論点がずれてるやりとりが二往復したら、1日置く。
    論点がずれる原因は、視野狭窄になっているか、ずらしたいか、だ。
    どちらにしろ続けていてもズレがなかなか解消せず、双方が不愉快になる可能性が高い。
    実際の対話だと、表情や、言葉の補足が可能なので、ズレを補正することが容易だが、テキストだとそういった微妙な補正がむずかしい。
    読む側も、多様な解釈ができるために、ズレた視点で解釈してしまって、双方が、「なんで、そんなこと言ってるんだろう」って思いながら、テキストをやりとりすることになる。
    こういう場合、一日置くと、視野の狭さが少しゆるむ。お互いが、ゆったりと考えることができて、相手のテキストをもうすこし違う視点から読むことも可能になる。
    *追記:「議論がずれてるやりとりが」という判断が難しい。ずれてるかどうかではなく、事務的な話ではなく議論で、双方が10分ごとにやりとりするスピードになったら、白熱しているので、まず1時間、間をあけようと考えるのが良いだろう。

    twitterでの議論の場合、相手のプロフィールと過去の発言を読んでからにしよう。
    追記。
    Twitterをやる人が増え、さらに気楽にツイートできる状況になってきたので、文脈事故の発生率があがった。
    もはや、Twitterは議論をするような場ではなくなったと考えたほうがいいだろう。
    噛み合ってなかったり、対立しているような意見は、最初からスルーする、1往復でやめるぐらいがいいだろう。
    精神科医ゆうきゆうのツイートを引用する。“ネットでの口論は無意味です。「勝ち」はありえません。ただ「あなたの大切な人生を使って、どうでもいい相手との時間を過ごした」という事実が残るだけです。”


    追記。
    上記は、乱暴に、以下のようにまとめられるかもしれない。
    冗談が通じない状態になったなと思ったら、いったんお休み。

    「わかっていても、やめられない。ついついリアクションしてしまう」という場合もあるだろう。その場合は、せめて相手のツイートをさかのぼって、じっくり読むことをオススメ。
    そうすると、その人が何故、そんなことを言ってくるのかが分かることが多い。
    たとえば、
    ・やたらめったら、だれにでも暴言を吐いているタイプ
    ・勘違いしやすいタイプ
    ・読んだり書いたりするのが不自由なタイプ
    ・過去に別のことで逆恨みしていることがある
    などなど。
    それが分かれば、少しは心穏やかに対応できるだろう。

    *さんざんやられて参ったと思ってる自分も、さんざんやってる危険性があります。自分がこうなっていないかのチェックにも使うよ!
    *「相手があることなので難しい」という意見。相手があることなのでなおさら待ってあげよう。上記状態になっている場合すでにそれは冷静な議論ではない。
    *相手の気持ちを考えて対応しよう。視野狭窄に陥って、自分が傷つけられたと思っている人は、少しのあいだそっとしておいてあげよう。傷つけた相手からの声は、やさしくても、正しくても、聞きたくないと思うだろうから。
    *そもそも悪口はストレス発散のために書き捨てているケースが多い。誤解を解こうにもストレス発散なので、何を書いても、読まずに反発し、「いつまでも言い訳してるヤツ」だと思われて、より誤解が深まるハメになる。
    *ゆっくりと意見を交換しあうこと。人の気持ちが変わるには長い時間がかかること。みんなをすべて同じ意見にまとめる必要はないこと。これらを忘れないこと。
    *相手にアットを飛ばさず相手のことじゃないというふうに反論を書くのはみっともないのでやめよう。「自戒を込めて」といったエクスキューズや、自分も昔はそうだったがうんぬんという書き方も嫌味だよ。

    以上、草案なので随時改訂していきます。


    関連:批判と悪口の違い
    平田オリザ『対話のレッスン』
    2009.05.26 Tuesday

    ユニクロと超能力学園Z

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      buratop
      「UNIQLO WIRE #01 Hello BRA TOP」
      を観て、おお、なんか『超能力学園Z』(PART2のサブタイは「パンチラウォーズ」)って思っちゃうのは間違ってる気がするが、なんか、悩みがなくて、チープな感じで、女の子がいっぱいでてきて、無駄に笑顔で、肌が露出気味で、どうでもいい感じは、やっぱり似てる気がする。なんか、ユニクロは他のWEB広告もそうだけど最近B級路線にシフトしちゃったのかな。
      “世界中の女性100人がブラトップを着用しました!UNIQLO WIREがブラトップ着用の感想で世界をつなぐ新コンテンツ”

      あと「MOSDO!ドーナツバーガー」のCMが、辻ちゃん矢口さんの別のCM2つを同時再生可能になってるのが凄い。
      2007.02.01 Thursday

      トラックバックを受け付けないことにします

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        トラックバックを受け付けないことにしました。
        記事とは無関係の宣伝トラックバックが多くて、消す手間がかかりすぎるからです。
        昨日は50件以上あったよ! うがー。
        でも、リアクションの記事にリンクを貼ってあれば、アクセス解析で、リアクションしてくれていることはこちらが見つけられると思うので、問題はないと思います(ほんとうにないかな? 問題がある可能性があれば教えてください)。リアクションの記事は、今後、積極的にこちらのブログでも紹介しようと思います。
        またリアクションしたというコメントを書き込んでくれてもOKです。
        有効に使えば大きな可能性がある機能を使わないようにするのは残念です。

        2005.06.07に「トラックバックって、どうして一方通行なのか?」という疑問を書いた。基本的な考えは変わってないので、そのまま再掲。

        誰かの記事に対して意見を書いた時に送るのがトラックバックだと思っていた。
        「あなたの記事に関する記事を書きましたよー」とお知らせするのがトラックバックだと思ってたのな。
        だったら、下だか上だかに、
        「どこそこ」の記事に関する意見です
        みたいなリンクが自動生成されればいいのじゃないか。
        そうしないと、
        (その人がリンクしていない限り)その人の記事を読んでいる人は、その意見を言うことになった元の記事は読むことができないシステムになっている。
        だから、トラックバックスパムと呼ばれるような、悪さをする人もでてくる。
        トラックバックが一方通行リンクじゃなくて、相互リンクになれば、良いのじゃないか(トラックバックスパムに関しても、ずらずら並んでるとトラックバックスパムしてるのはかっこ悪いってことになるからましになるんじゃないか)と思うのだけど。

        なんで、トラックバックって一方通行なんだろう?
        何か理由があるんだろうか?
        何か理由がないと、わざわざ一方通行にしないと思うのだが(相互通行にするほうが自然な発想だと思うのな)。

        っての書いてたけど、
        もうちょっとトラックバックについて調べてから記事はあげよーって思ってたら、
        ARTIFACT@ハテナ系:記事へのリンクのないTrackBackのことに、
        はてなダイアリーではTrackBackに関して不満を感じることはないんだけど、それはリンクがなければTrackBackを受け付けない、という仕様のおかげだろう。
        おお! はてなダイアリーえらい!
        さらにそこからたどって、
        28時の刹那主義:トラックバックをどうしようかと考える
        この辺はトラックバックの定義の相違って感じで、共通の話題をウェブリングする為のものと考える人と、先方の話題に意見を言うことを相手にもわかる形で表明できる手段と考える人とに分かれるっていうところでしょうか。
        とのこと。
        うーん。ぼくは、トラックバックされる場合は前者も容認派ですが、送るときは後者派。
        どちらにしろトラックバック送ったら相互リンクになればいいんじゃないのかなー。
        何かダメな理由あるのかなー。
        「トラックバックを相互リンクに!運動」でもしようかなー。

        以上。

        以下のようなコメントをもらった。

        通行人さんのコメント。
        ブログ(Weblog)のベースになっている「MovableType」が、
        初めに作った仕様を、各サイト、各システムが継承し、
        使用してるためだと思われます。

        ちなみに、自分の記事中に相手のpermalinkを記載した場合、
        自動的にTBのアドレスを抽出し、
        TBを送る機能は実装されています。
        これは、相手のpermalinkが明確であるため、
        MovableTypeが、そのURLにアクセスし、
        相手のサイト内に表示してあるTBのURLを検出できるためです。
        その逆の機能が無いのが、
        米光一成さんの疑問にあたる部分ですね。

        TBの仕様を変更することは、全世界的に普及してしまった
        システムの入れ替えを必要とするため、
        拡張機能で実現されるか、または次期バージョンで
        実装されるか、難しいところだと思います。

        昔のタイプライタは速く打たれると打文字部分がぶつかってしまうためにうちにくい配列になってるが(これって本当? 都市伝説?)、これで普及したために変更されない、ってのと同じような状態なんだろうか。

        別のコメント。
        「日刊カタログ」というサイトをご存じでしょうか。
        このサイトの中で検索すると、アマゾン、楽天などの
        アフェリエイトのHPを自動生成で作り、
        そのキーワードで検索したいろいろなブログを
        取り込んで、自動的にトラックバックをとばします。
        はじめて見たときはすごいというか感心したのですが
        よくよく考えてみると、スパム?と思ってしまいます。
        (……)
        しかし、このシステムを何十人もやると、凄いことになってしまうを心配してしまいます。

        この人が心配してたようになっちゃった気がする!

        今、たくさんのトラックバックが来るのは、これと同類だと思われる。
        トラックバック先を見て驚くのは、こんなブログが多数あること。

        ・アマゾンや楽天などのアフェリエイトだけが目的のブログ
        テキストなどもアマゾンや楽天からそのままコピペしてるだけ。

        ・キーワードでどこかのサイトから基本情報を抜いてきて、そのタイトルで作られたブログ
        たとえば「のだめカンタービレ特集」というブログだけど、記事が5つぐらいしかなくて、その記事も基本情報のみ。個別にブログを立ち上げるほうがSEO的においしいから?

        ・キーワードで検索してそこのテキストを抜いてきてでたらめにつなげたブログ
        バロウズの「カット・アップ技法」(文章をバラバラに切ってランダムにつなげる技法)のようなテキストになってるブログ。最初は面白かったけど飽きるよ!

        おそらくこれらは、自動生成的に作られてるんだろうなーと思う。
        たまに、ちょっと感想が書いてあるものもあって(とは言っても、楽しみですね、とかそれぐらいだけど)、ちょっと人の手がはいってる? いや、これも定型フレーズで最後につくようになってる? と、『ブレードランナー』のデッカードになった気分だ。

        あと、関連あるといえばあるだろうけど! みたいなトラックバックもある。
        フェルナンド・メイレレス監督『ナイロビの蜂』の感想の記事に、蜂蜜の宣伝記事がトラックバックされたり。

        こういったトラックバックを消す手間は、ほんとうにめんどう。
        しかも、ちゃんとリアクションしてくれたトラックバックも間違って消してしまいそうだ。
        というわけで、トラックバックを受け付けないことにします。
        2006.10.18 Wednesday

        核とmixiとblogとリンク禁止と

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          以下、人のmixi日記に書いた自分のテキストをコピー&ペースト。
          議論すべきかどうかって議論をすべきかどうか、は、問題にならないのか。
          つーか、「議論すべきかどうか」を議論の当事者が言ってるのが、なんか、つまりさ、それを言った大臣は、議論するときには、どっち派なんだよ、ってことを暗に示しているのが、まずいってことなんだろうけど、ということは、結局、心の中では核持ってOK派だけど、まぁ、言うとまずいから、言わない、って構造になってて、それをじわじわ浸透させるための、議論すべきかどうか議論じゃねぇのと思うと、ここいらあたりで、確かにロックな宣言をしとかないといけないと思うけど、ロックってすぐ死ぬからなー。

          mixiに書くと、blogより話し言葉に近くなると思った。
          mixi日記は全公開でもリンクするのに抵抗があると思った。
          「リンク禁止」な人は、mixiにして「友達まで」にするといいのになーと思ったけど、それじゃダメって理由もあるんだろうなと思った。
          「リンク禁止がダメ」って人の言い分も、「リンク禁止」と主張する人と同様に強引に見える。blogでは「まぁまぁ」言うてなだめる人が存在しずらいと思った。
          理屈ばっかりになるのは、話し言葉な感覚で文章が書けるのに「声の色あい」が抜けているからだと思った。
          『妻を帽子とまちがえた男』(とても刺激的な本です)の「大統領の演説」みたいなことになってるんじゃないかと心配になってくる。
          2006.05.15 Monday

          ブログ文章術「自分の好きなモノって何だろう」

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            ブログ文章術16回、「自分の好きなモノって何だろう」を書きました。
            「自分マトリクス」ネタです。いや、マジで楽しいから、「自分マトリクス」書いてみてください。
            2006.05.07 Sunday

            すぐに野次馬になるネットユーザー

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              昨日書いた「ネットにはびこる野次馬の口調」のリアクションを読んで。

              これもネットと限定した問題ではなくて、ある種の人々の抱える身体的問題だとすれば、はたしてそれを社会はどのようにとらえるのだろうか?やはり、自己責任で死ねというオチになるのだろうか?

              そんなオチになるのは、とても悲しい事態だと思います。
              「ある種の人々の抱える身体的問題」とは思えず、それは、自分の問題だと思うからです。
              「ネットにはびこる野次馬の口調」のテキストだって、
              >そういうタイプのモノマネとして書くけど
              と「逃げ」をうってますが、「失礼な若者」を枕にして書いているわけで。しかも、その若者に対面して話しているわけでもない。だからぼくのテキストは、野次馬的口調を揶揄しながら、野次馬的な要素があるわけです。
              もっと言えば、ネットで書く場合、野次馬的な要素から逃れることは困難なのではないか、と思うわけです。
              だから、これは「ある種の人々の抱える身体的問題」ではなく、「ぼくが抱える問題」であり、ネットを使って発言する多くの人の問題でもある、と考えます。

              もうひとつ。
              論客になるには人間関係とキャリアを積めって話

              ぼくは論客でもないし、論客になりたいわけでもないので、そういうつもりで書いたわけじゃないけど、そう読む人もいるということが新鮮でした。
              論客なんかならなくても発言できる。発言が、人間関係とキャリアになるんだって考えたほうが健全な気がしている。
              匿名が批判されるのは、匿名そのものが悪いわけじゃなくて。野次馬の下品な部分や、自分と自分の発言を切り離した無責任な発言を軽々しくやってしまうことそのものが批判されていて、匿名であったり、すぐに捨てられるハンドルネームだったりすることで、そうなりやすい状況そのものが批判されている。と考えると、自分の行動のひとつひとつが人間関係とキャリアになるのだと考えて行動することが、野次馬的な口調から逃れるギリギリの方法じゃないか、と考えています。

              野次馬的なメディアの在り方については、和田伸一郎『メディアと倫理 画面は慈悲なき世界を救済できるか』が刺激的で面白くて、参考になります。

              自分を軸することに関しては、森達也『世界が完全に思考停止する前に』が参考になります。
              2006.05.06 Saturday

              ネットにはびこる野次馬の口調

              0
                東浩紀さんが、SFセミナーの企画で起こった出来事で、爆発。失礼な若者に怒ってます。

                「これで手打ちということで」「今日の企画にも参加しますし、今後も批判すべきことはびしばし批判しますので、よろしく」って言い方が、いかにもネットで間違った自信を持っちゃった若者らしくて、笑った。
                そういうタイプの人のモノマネみたような感じで。

                話題になってる人は、ぼくはまったく知らないので、以後、まったく違う話というか、そういうタイプのモノマネとして書くけど。

                こういうタイプの人がやる批判って、「ぼくのとらえるスタンスと違う」とか「むしろ***側面からの話をしないと意味がない」とか言うけど、じゃぁ君の意見はって聞くと「ここで、長々とぼくが言っても迷惑だし」。
                いや長くなってもいいからって意見を引き出すと、「そんなことは問題ではなく、本当に大切なのはコミュニケーション」とか言ってお終いだったり。コミュニケーションが大切なんてことはすでに了承済みでそれを踏まえて対話していたんだけどなーって言っても伝わらないだろうから「そうだね、大切だね」って答えてあげるしかないかもーと思わせるガックリ意見。

                自分の責任を積み重ねないでもすむネット上で自信つけちゃって、自分と自分の意見すらも切り離せると考えてるかのように行動する「ネット野次馬」なタイプな人がいる。
                「やれやれー、バカ、もっといいパンチだせ!」という野次馬の口調で語るのに慣れちゃっていて、自分に深く関わる要望や希望ですら、現場から遠巻きに眺めて、不満や愚痴やケナシのように威勢よく大声で叫ぶ。いや、もう、自分に関わる要望や希望すら何なのか解ってないのかもしれない(「もう」じゃなくて「まだ」なのかもしれないけどね)。
                そういった野次馬スタンスでブログを続けちゃったりしてると、実際に会って話すときでも、目の前にいる人に対して、野次馬の口調。相手には、いきなりけんかごしにしか見えない威勢を張って、その場にお互いがいる現場感なしの言葉で語る。偉いのでも、偉ぶってるのでもなくて、自分と自分の意見が切り離されているから全部が同じ立場だと思い込んでいる。というか、自分がそこには、ない。
                野次馬口調で言い散らかす人が目立っちゃう(簡単だから、どんどん動いちゃうんだな、そういう人は)ために、相手がブログをやめちゃったり、路線を変更したりして、どんどん面白くなりそうな場が消えちゃうのは、とても残念だなぁとも思う。
                「ブログを攻撃してくる人は、要するにブログの筆者を人だと思っていない。何か自動販売機に文句を付けている人みたい。人格があると思って見てくれない」って人は、自分のことも自動販売機だと思ってるような気がする。

                って、内容が、次回の「ブログ文章術」の原稿と関連することでもあったので、思いついたまま乱暴に書いてみました。というか「自分の思考を冷静に伝える構成:ブログ文章術」の回と関連が深いか(っつか、あの内容を「はてなブックマークのシステムの批難」だと、一部の人に勘違いされたりして、あーあーあー)。

                ネットという野次馬的なメディアの在り方については、『メディアと倫理 画面は慈悲なき世界を救済できるか』が非常に刺激的でおもしろいので、ぜひ読んでみてください。
                2006.03.18 Saturday

                コメントできないできる

                0
                  米光一成編著『デジタルの夢でメシを食うためにボクらは!』感想、トラックバック、コメントを募集、プレゼントあり!とかやってるのに、一部環境でコメントできなかったりしたみたいです。
                  っていうか、自分でコメント書き込んでみたら、書けなかったよ。
                  気づかなかったーーー。
                  ということで改善。
                  というかまっさらに戻す。
                  というかまっさらに戻す方法がわからなかったので、新しいデザインのテンプレートにする。
                  なんかヘンだけど、地道に修正します。
                  コメントはできるようになった模様なので、できないよーって感じだった人も、ぜひ。
                  あー、ためしに「やほー」とか書いてみてよ。
                  2006.02.25 Saturday

                  ユーザーインターフェイスのDISK法則

                  0
                    ユーザーインターフェイスを考えるときに、ユーザーの「順応性が良い」ことを期待してはいけない。

                    (ぼくはゲーム屋だからゲームの例を出すけど)
                    ゲーム作ってる時に、「いいよー、すぐ慣れてくれるよ」なんてことを言う人がいる。でも、そんなことをユーザーに強いてはいけない。
                    慣れてくれる前に遊ぶのやめちゃうからね! 
                    どうしても「慣れて」もらわなければいけないゲーム部分がある場合は、その慣れてくれることすら楽しく作らなければならない(自戒も込め記す)。

                    良いユーザーインターフェイスは、「誰もが、自分らしく、すぐに、簡単に」使えるものだ。
                    使う人の「誰もが」対象でなければならない。

                    「誰もが(Daremoga)、自分らしく(I)、すぐに(Suguni)、簡単に(Kantanni)」の頭文字を取って、「ユーザーインターフェイスのDISK法則」と呼ぶ(今、でっちあげた)。

                    ということに興味ある人は、『ユニバーサルデザインの教科書』公式)とか、おもしろいと思います。

                    【関連リンク】
                    はてなのUIが使いにくいとかいう人は、順応性が低いだけなんじゃないの?
                    2006.02.23 Thursday

                    Google AdSenseと『ウェブ進化論』

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                      自分がオススメするもの以外のオススメが表示されるのはちょっと抵抗があったので、Google AdSenseはやってなかったのだけど、「ブログ文章術」も始めたことだし、Google AdSenseぐらいはやっとかないと!
                      ということで、はじめてみました。
                      (各記事の末尾に入れたいけど、よくわからなかったので、右上に入れてみた)

                      Google AdSenseは、米光がオススメしているモノが広告されるわけではなく、各ページの内容にあった広告をGoogleが選んで表示する広告です。
                      グーグルといえば、今、梅田望夫『ウェブ進化論』を読んでいる。おもしろい。売れてるらしくて、もう二刷だった。出版業界の間でも話題らしい。たしかに三章の「ロングテールとWeb2.0」(アマゾンのこととか)のところとか興味深いだろうなー。
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